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2024.03.26

FMXディレクター西遼太郎がADFEST「Fabulous Five」で最優秀賞と観客賞をダブル受賞の快挙!

~ADFESTで登壇&ショートフィルム『逆さまの天才』を初公開~

FIELD MANAGEMENT EXPAND(FMX) Creative部門のディレクター西遼太郎が、アジア最大級の広告祭 ADFEST(アジア太平洋広告祭)のコンペティション「Fabulous Five」に選出され、制作した監督作『逆さまの天才(UPSIDE - DOWN GENIUS) 』でCOMMENDATION(最優秀賞)とPOPULAR VOTE(観客賞)を同時受賞する快挙を成し遂げました。
西は、3月21日〜23日の3日間タイ・パタヤで開催されたADFEST 2024内の「Fabulous Five」セッションにスピーカーとして登壇し、本作品が初公開されました。

セッションで作品解説をする西遼太郎(右から2人目)

贈賞式後の記念写真(左から西遼太郎とPMの小松南)

撮影小道具を装着して登壇する西

西遼太郎(左から3人目)Fabulous Fiveメンバーと創設者の一人Jimmy Lau氏(右から3人目)。FMXディレクターの原風海也(左から2人目)もFabulous Fiveに選出され、共にセッションに登壇しました。

受賞コメント

今回海外のアワードということで、字幕はつけているものの、日本の感覚とか、言葉の微妙なニュアンスとかが伝わるのかとても不安だったのですが、上映中会場で笑いや拍手などのリアクションが起きてるのを見て、ちゃんと伝わっているんだと実感できました。 そういう意味で、観客投票で決まるPOPULAR VOTEを獲得できたのは本当に嬉しかったです。
最優秀賞となるCOMMENDATIONは、これを獲得することを目指して、この2ヶ月くらい頑張ってきたので、作品名が呼ばれた瞬間は本当に今までの苦労が報われたという感じがしました。会場には、今回の作品のPMの小松さんや、ライバルとして同じく頑張ってきた原さんなど会社のメンバーも来てくれていたので、みんなに祝福されてとても幸せでした。
この賞を糧に今後も良い映像を作っていきます。そして、またADFESTに帰って来たいと思います!

作品情報

作品名 : 逆さまの天才(英語タイトル:UPSIDE - DOWN GENIUS)
受 賞 :<COMMENDATION><POPULAR VOTE> Short Films for ADFEST 2024 By The Fabulous Five / NEW DIRECTOR LOTUS
脚本・演出 : 西遼太郎
プロデューサー:沓澤肇
プロダクションマネージャー:小松南

~あらすじ~
逆井昇博士は天才である。
天才であるが故に、周囲から全く理解されず、博士はいつも孤独だった。
そして、博士はなぜかいつも逆さ吊りの状態で研究をしていた。
そんな博士の元に新しい秘書のマーガレットがやってくる。
今までの秘書はどれも博士の神経質さに耐えきれず、逃げていった。
今回も、一ヶ月もすればそうなると思われたが・・・。

プロダクションノート

【企画意図】

今回のテーマの「Human Intelligence(人間の知性)」に対して、「Human Cognition(人間の認知)」を考えました。
人間の認知はときに間違いを起こしますが、その間違いを正すことができるのが、人間の知性なのではないかと考え、今回のストーリーを思いつきました。
私たちに「見えている世界」は間違っているかもしれませんが、その中から正しさを見つけられるのが人間の持つ力だと思います。

【作品のこだわり・みどころ】

トンデモな設定にリアリティを出すために、美術を特にこだわりました。
まず、人間を逆さ吊りにする装置を実際に作りました。さらに、逆さ吊りで生活した場合、どのような暮らしになるかを考えながら、博士の住む部屋を作っていきました。
見終わったあと、すぐに二回目を見てほしいです!きっと最初と違って見えると思います。

【撮影を振り返って】

撮影は山奥のロッジで泊まりがけで二日間行いました。
特殊な撮影なので、キャストさんの体調に問題はないか、映ってはいけないものが入っていないかなど、気にかけることがたくさんあったので、終わったあとはどっと疲れました。ですが、この大量の素材をどうまとめるか、という問題が残っていたので心が休まることはありませんでした。
5分という尺が決まっていたので、そこに収めるのが特に難しかったです。もっと事前に想定しておくべきだったと反省しています。

【Fabulous Fiveに選ばれた感想】

自分で脚本を書いたわけですが、選ばれたときの感想は、「やばい!」でした(笑)
制作期間が1ヶ月くらいしかないのに加えて、今回の撮影は事前準備が必要なものが多く、絶対に間に合わないと思っていたのですが、Prの沓澤さんやPMの小松さんをはじめとするたくさんのスタッフの方々のおかげで想像以上のものができました。
今回初めてアジアの賞に参加するということで、言葉が通じない場所でもどうインパクトを残すか、ということを考えて作りました。
伝わっていると嬉しいです。

【今後どんな作品を撮っていきたいか】

トンデモな設定を考えるのが好きなので、こういう作品はこれからも作っていきたいです。ただ単に設定やビジュアルが面白いだけじゃなくて、内容もちゃんとある、ショートでも長編に匹敵する濃さの映像を作ることが目標です!

西遼太郎プロフィール

にし・りょうたろう
1997年生まれ。福岡県出身。大学入学後から映像作品の制作をはじめ、撮影、編集、ディレクションなど複数の役割を兼任する。2020年TYO入社。グループ組織改編により、現在はFIELD MANAGEMENT EXPANDのCreative部門で、プランナー/ディレクターとして活動中。SFやコメディを得意とする。 受賞歴はJAC AWARD 2021 ディレクター部門 メダリスト/ MIRRORLIAR FILMS 一般公募クリエイター選出 / ACC・シルバー(ブランデッド・コミュニケーション部門 Dカテゴリー)など。

◆プロフィールページ

Fabulous Fiveについて

「Fabulous Five」はADFESTが若手CM監督の育成を目的として開催している競作セッションで、アジア太平洋および中東地域の若手CM監督にとって登竜門とされています。同コンペティションでは、テーマに沿った5分以内のショートフィルムのスクリプトを募集し、ADFESTのFilm Craft部門とNew Director部門の審査員による審査を経て、実際に映像制作を行う5名が「Fabulous Five」として選ばれます。
今年のテーマは「Human Intelligence(人間の知性)」で、アジア太平洋および中東地域から応募があった中からFMXの西遼太郎と原風海也を含む5名のスクリプトが選出されました。制作された5名の作品は現地のステージで公開され、制作した監督のうち1名がCOMMENDATIONに選ばれます。