FMX プリンシパル 武田啓和が「Biz/Zine Day 2025」に登壇。成熟産業が挑む、両利き型の事業変革について講演
FMX コンサルティング事業部 プリンシパル/クリエイティブディレクターの武田啓和が、10月3日に行われた翔泳社主催イベント「Biz/Zine Day 2025 October」に登壇しました。
武田は、パルコスペースシステムズ 石井洋輔氏(事業戦略部 部長)、エイトハンドレッド 鈴木拓氏(ブランド&マーケティンググロース本部 本部長)と対談を実施。パルコスペースシステムズのビルマネジメント(BM)事業の次世代に向けた変革における、挑戦と現実解について語りました。

登壇タイトル
「成熟産業が挑む両利き型の事業変革 ― パルコスペースシステムズの挑戦に学ぶ事業変革の理想と現実解」
講演概要
パルコスペースシステムズは、ビルマネジメント業界が直面している人手不足、管理受託費用の低下、非効率なアナログ業務の多さといった課題を打破し、2030年に向けた次世代事業への変革を進めています。
この変革を推進するにあたり、FMXとエイトハンドレッドは、クライアントの事業を支援する「Growth Design Engine」として参画。顧客体験(CX)や施策設計など、クリエイティブ視点でのブランド成長支援を強みとするFMXは、リサーチやデータ分析によるストラテジー視点での支援を行うエイトハンドレッドと共に、変革を推進するサポーターとして携わりました。変革コンセプトの立案、変革の具体構想の設計、ロードマップの策定において「クリエイティブな発想」を取り込み、論理的かつ感性的に腹落ちするアプローチへと昇華させました。


変革の旗印として掲げられたのが、従来のBM(ビルマネジメント)をBVM(ビル・バリュー・マネジメント)へと進化させるというコンセプトです。BVMには、単にビルの設備の管理をするのではなく、ビルの価値に向き合い、オーナーと共にビル自体の価値をマネジメントしていくという想いが込められています。
BVMの実現のためには、業務の最適化を追求する「知の深化」(守りのBM)と、新たな高付加価値をオーナーと共に作り上げていく「知の探索」(攻めのBM)の両利きの要素を戦略に取り込む必要があります。
セミナーの終盤では、成熟産業が両利き型の事業変革を実現する上で重要となる「3つの現実解」が挙げられました。
1つ目は「やっぱりまずは、戦略コンセプト」。
今回の事業変革の鍵になったのは、戦略コンセプトの納得感が高く変革検討が促進したことが挙げられており、変革プロジェクトにおいて機能するコンセプトとは何かを解説しました。

2つ目は、「社員の巻き込みではなく、強制的自考」。
変革プロジェクトの検討において、実行の主体者である社員に自分事化してもらうためには、巻き込むだけでは足りず、強制的に自分で計画を立て、自身で経営陣との合意形成を図るところまで行うことが重要性です。
3つ目は、「変革を止めない胆力のリーダーシップ」。
事業変革は短距離走ではなく長距離走であるという前提の中で、変革をし続けるためには、小さな成功を積み上げ続けられる胆力のリーダーシップが必要になります。
FMXは、多様な専門性を持つプロフェッショナルが戦略策定から施策実行までを連携して支援する「実行力」を強みとしています。今後も、お客様の事業成長に貢献する情報発信を積極的に行ってまいります。
登壇者プロフィール

武田啓和
コンサルティング事業部 プリンシパル/クリエイティブディレクター
Johnson&Johnson、博報堂コンサルティング、独立系コンサルティングファーム事業責任者を経てFMXにジョイン。
事業成長と顧客体験向上の両立を実現する専門家として、
マーケティング・ブランディング領域など、企業のトップライン向上に向けた戦略策定・実行支援を数多く手掛ける。両利き型事業変革の実現のための、コンセプトメイキング・戦略ストーリーの構築に強みを持つ。
【関連情報】
コンサルティング事業部による公式noteでは、クライアントとの伴走を通じて蓄積された実践知をベースに、「新規事業」、「CX/EX(顧客/従業員体験)」、「ブランディング」、「セールス・マーケティング」などのテーマを多角的に掘り下げ、日々の実務に役立つ情報をお届けしています。
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