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2026.08.28

クリエイティブを成功させるオリエンテーション設計と「共犯関係」の築き方 - 「野村の仲介プラス」ブランディング事例(FMX 松井登壇レポート)

2026年7月27日、若手クリエイター向けの企画コンペティション「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ」と連動した事業会社マーケター向けのセミナー「クリエイティブの成否はオリエンテーションが9割」が開催されました。
本セミナーは、「マーケターとクリエイターの出会いの場を作る」というヤングクリエイティブアジェンダの趣旨をもとに、広告・コミュニケーション施策を事業成果へつなげるためのノウハウ共有を目的として、ナノベーション主催(FMX協賛)のもと実施されたものです。

当日は、丸亀製麺、KDDI、日産自動車、ハイネケン・ジャパンなどのキーパーソンのほか、野村不動産ソリューションズ 常務執行役員の林陽平氏、プライムクロス 代表取締役社長の半田昭博氏と、同社のクリエイティブパートナーであるFMX クリエイティブディレクターの松井一紘が登壇。

「FMX流・クライアントとつくる“共犯関係”」と題したセッションでは、FMXがブランドコミュニケーションを手掛けた「野村の仲介プラス」のブランド刷新に関するクリエイティブトークが交わされました。

[登壇者:左から順] 半田昭博氏/プライムクロス 代表取締役社長、林陽平氏/野村不動産ソリューションズ 常務執行役員、松井一紘/FMX クリエイティブディレクター

クリエイティブトーク「FMX流・クライアントとつくる“共犯関係”」 -野村不動産ソリューションズ「野村の仲介プラス」のブランディング事例

仲介・CRE※1の3事業(流通事業本部・パートナー営業本部・法人営業本部)を「野村の仲介プラス」へ、 組織の垣根を越えた「One Team」体制へのブランド統一を実現した野村不動産ソリューションズ。松井一紘(FMX)がクリエイティブディレクターを務め、新ブランドアンバサダーとして二宮和也さんを起用した新CM/広告キービジュアル/ブランド特設サイト/新聞広告・OOH/アンバサダー就任スペシャルインタビュー動画などのブランドコンテンツ開発、企画制作、さらにはPRの全体設計を展開しました。
※1:Corporate Real Estate(企業不動産)の略称

同社における課題は、「野村の仲介プラス」の認知度向上、そして事業の変遷に伴うブランドの統一感を醸成させるコミュニケーションの刷新でした。
本トークでは、大規模な体制構築や施策設計を成功に導くために、同社がオリエンテーションの段階で重視していたポイントについて語られました。

組織の重点課題を明確にする「タスクフォース」の策定
オリエンテーションに向けて、役員クラスから課長メンバーまで立場の異なる社員を巻き込みながら、「ブランディングに期待をすること」や「課題を感じていること」など、組織の重点課題を明確にして言語化する「タスクフォース」を策定。
約7か月間をかけて組織の結束感を高め、重点課題の絞り込みを行った結果、「ブランディングの実施」と分散していたブランドの「“野村の仲介プラス”への統一」が決定しました。

あえて具体的な要望を伝えない「余白」を残すオリエンテーション
オリエンテーションでは、あえて具体的なCMのストーリーやキャスティング希望、クリエイティブについての要望を決めずに、“余白”を意識したオリエンテーションの場を設定。
「What(何をやってほしいか)」をベースにした要望ではなく、「Why(なぜやりたいのか)」を重要視し、事業環境への理解を深めるために課題をオープンに共有することが優先されたことがポイントとして挙げられました。クリエイターのポテンシャルを最大化するために多くを語らず、重点課題を「ブランドの認知向上」と「三事業の統一」の2点に絞り込んだクリエイティブ設計が伝えられました。

「ユーザー目線」に立ち戻りクリエイティブを判断する
続いて、テーマは企画提案から決定までのプロセスや目利き力、決断をする際の判断軸に関するトークへ。
組織として明確な意思決定を行うために、「ブランド認知度が低い」ことを最優先課題として定め、インパクトの大きいチャレンジを仕掛けることが判断軸として重視されていたことが述べられました。さらに、FMXを事業パートナーとして選んだポイントとして、挑戦力のある企画内容や情熱、信頼感を評価いただいた点も語られました。
また、同社の共創パートナーである半田氏は、クリエイティブの判断軸として事業や広告会社サイドの目線に限らず、「一人の消費者たれ」としての視点を持つことの重要性を指摘。「何を感じるのか?」というユーザー目線に立ち戻り、クリエイティブを判断していく姿勢が共有されました。

専門性を結集し、最適なソリューションをアジャイルに提供するFMXの強み

FMXはクリエイティブを基点に、クライアントの事業成長に貢献するプロフェッショナルの集合体です。
コンサルティング、エージェンシー、イベント&カンファレンスの3つのサービス領域において、多様な専門性を持つプロフェッショナルがクライアントに伴走し、最適なチームとソリューションをアジャイルに提供します。
「想像を超える創造。」を理念に掲げ、営業・マーケティングなどの顧客体験(CX)領域におけるコンサルティングから、コミュニケーション領域の企画・制作、イベント・カンファレンスの実行まで、幅広いサービスを展開しています。

私たちFMXは、これからもマーケターの皆様の真摯なパートナーとして、共に事業を伸ばし、ブランドを強くしていくための「実装力」を磨き続けてまいります。

松井一紘プロフィール

Creative Director / Copywriter

1987年山口県下関市生まれ。2012年TYO新卒入社。
グループ組織改編により、2022年よりFMX 取締役VP of Creative兼クリエイティブディレクター / コピーライターを務める。
ブックオフ「ブックオフなのに本ねぇ〜じゃん!」で2020年度TCC最高新人賞受賞、2019年ACCフィルム部門グランプリ。メルカリ「それ、新品じゃなくてもいいんじゃない?」新聞広告で2022年TCC賞ほか受賞。
最近の仕事に、ブックオフ 「バイトのあのちゃん」、野村の仲介プラス「に野村和也」「アイドルなのに」、バイク王&カンパニー「バイク愛と」、ペアーズ「真夏の事実」など。
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